共創の方法としてのインクルーシブデザイン
エピソード2
Report
:インクルーシブ・デザインハニカムから考える共創のはじめかたキットと事例集

【連載第2回】 インクルーシブ・デザインハニカムから考える共創のはじめかたキットと事例集
前回の記事では、社会の多様化や「厄介な問題(Wicked Problems)」の増加によって、多様な人々との共創が重要になっていることを紹介しました。
では、実際にどのように共創を進めていけばよいのでしょうか。そのアプローチの一つとして注目されているのが、「インクルーシブデザイン」です。
インクルーシブデザインとは
インクルーシブデザインとは、従来の平均的なユーザーから除外されてきた多様な人々を、製品・サービス開発の上流工程から巻き込むデザイン手法です。
能力や言語、文化、性別、年齢など、人々の多様性をデザインプロセスの一部として考慮します。インクルーシブデザインはイノベーションを生み、新しい市場を開拓し、顧客や市民とより豊かな関わりを生み出します。
CULUMUでは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティなどの多様な人々との共創型のデザインにより人に優しいデジタルと事業機会を創出します。

ユニバーサルデザインとインクルーシブデザイン
インクルーシブデザインと似た考え方として、ユニバーサルデザインがあります。
どちらも多くの人が利用できる製品やサービスを目指すという点では共通しています。しかし、その発症やアプローチには違いがあります。
ユニバーサルデザインは、原則やガイドラインをもとに、できるだけ多くの人が利用できる状態を目指します。
一方、インクルーシブデザインは、多様なユーザーが開発プロセスに参加することを重視します。特に、これまで見落とされてきた人々の課題や工夫から学び、新たな価値を生み出していくことに特徴があります。

進化し続けるインクルーシブデザイン
インクルーシブデザインとは、固定されたデザイン基準ではなく、常に進化する哲学であると言われています。社会や技術、人々の価値観が変化し続ける中で、インクルーシブデザインもまた進化し続けるのです。
私たちがインクルーシブデザインに取り組む際は「インクルーシブデザインの3原則」を念頭におきながら、みんなで「なぜ私たちはインクルーシブデザインに取り組むのか?」というプロジェクトの哲学を考えるところから始めることが大切です。
インクルーシブデザインの3原則
排除を認識する
1人のために解決し、多くの人に広げる
多様性から学ぶ
まとめ
インクルーシブデザインは、多様な人々を開発プロセスに巻き込みながら、新しい価値を共創するためのアプローチです。
重要なのは、特定のユーザーに配慮することだけではなく、多様な人々との対話から学び、より良い体験やサービスを生み出していくことです。
次回は、CULUMUが実践している「インクルーシブデザイン・ハニカム」について紹介します。インクルーシブデザインをどのようにプロジェクトへ取り入れていくのか、その具体的な考え方と事例を見ていきます。
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