美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況一斉調査レポート

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資料の表紙

美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況の調査レポートを公開

2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、アクセシビリティに関する様々な分野の調査をしてきました。今回は第6弾となる、東京都内の美術館と博物館のアクセシビリティ状況を調査し、一斉調査レポートを公開しました。

目次

  • 近年のwebアクセシビリティのトレンド

  • 都内の美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況

  • アクセシビリティへの取り組み方

  • デザインスタジオ CULUMUについて

本資料のイメージ画像。資料から抜粋した4つのスライド

調査サマリー

1、webアクセシビリティ方針および対応状況

  • 美術館59館中10館(約17%)、博物館45館中5館(約11%)しかwebアクセシビリティ方針を公表していない

  • 方針を公表している美術館/博物館15館のうち、目標を設定している施設は、美術館10館(100%)と博物館4館(約80%)となり、そのほとんどが、等級AAの「準拠もしくは配慮」を目指している

2、webアクセシビリティ試験の実施結果と適合及び対応度

  • 美術館の試験実施率(約10%)は、博物館(約7%)を上回っており、美術館の方がアクセシビリティ試験への対応状況が高い結果となった

  • 美術館と博物館ともに、90%前後の施設において、アクセシビリティ試験が未実施であり、全体的に試験の普及が課題

3、サスティナブル方針、サステナビリティポリシーはあるか

  • 美術館では59館中1館(約2%)、博物館では45館中1館(約2%)がサステナビリティポリシーを公表しているが、両者とも非常に低いことから、都内の文化施設全体で、サステナビリティへの取り組みが普及していない現状がある

4、企業ごとのaxe DevTools TotaでのIssue数

  • Issue数が「1〜10」の範囲にある施設が全体の約半数(34施設)を占めており、比較的対応が進んでいる施設が多い

  • Issue数「11〜30」の施設も全体の3分の1以上を占め、また「101以上」の施設が16施設存在することから、対応状況の差が大きい

調査サマリーのスライド

Webアクセシビリティが求められる背景

近年、webサービスの普及に伴い、よりアクセシブルなwebサイトが求められています。政府 (デジタル庁 )はwebアクセシビリティガイドを公開するなど支援に努めています。2024年からは障害者差別解消法が改正され、民間企業に対しても障害のある方に対して、申し出があった場合に合理的配慮を提供することが義務化されることになりました。合理的配慮を求める人々がより使いやすくなる環境の整備の一環として、webアクセシビリティへの対応は必要となってきています。

CULUMUのアクセシビリティの3つのメリットのスライド。1つ目は多様なユーザーを描いたイラストと共に「すべてのユーザーが利用できる環境で価値を最大化」、2つ目は車いすユーザーなどを交えたイラストと共に「当事者のフィードバックでより実用的なプロダクト・サービスへ」、3つ目はPCに向かう人のイラストと共に「デザインから開発まで一気通貫で支援」

近年のwebアクセシビリティのトレンド

近年、サイトやアプリのリニューアルをおこなった企業の多くは、アクセシビリティを踏まえたリニューアルを行っています。また、アクセシビリティの対応状況や方針をコンテンツ化し、顧客に発信しているケースも増えてきており、対外的な発信の重要性は今後も増えてくると言えます。
以前から合理的配慮への対応が義務化されており、環境の整備についてももとめられていた公的機関においては、障害者差別解消法の合理的配慮以外の点でもwebアクセシビリティの対応が進められています。

イメージ画像。「やさしいデジタルを、当たり前に 情報保障から、体験保障へ」というメッセージが記載

都内59の美術館のアクセシビリティ対応状況

アクセシビリティ方針の有無については、59の美術館のうち17%(10館)が、webアクセシビリティ方針を公表していました。
目標とするレベルは、アクセシビリティ方針がある10館のうち、等級AAの「準拠」を目標としている美術館が9館、等級AAの「配慮」を目標としている美術館が1館となり、博物館と比較すると、多くの美術館で対応が進められている結果となりました。
「博物館」の調査も行っております。

都内59の美術館のアクセシビリティ対応状況を示したスライド

デザインスタジオCULUMUのアクセシビリティへの取り組み方

情報設計や画面デザインを検討している段階から、アクセシビリティを考慮した設計をおこないます。実装をおこない、出来上がったものに対して基準に基づく評価やリードユーザーによるチェックをおこないます。リリース前に改善をおこない、様々な人々が分け隔てなく利用できるサービスにします。また、オプションとしてアクセシビリティ試験の実施とその結果の公表をおこなうことも可能です。

webアクセシビリティ評価項目による、基準に基づいた評価

  • webアクセシビリティに関する世界的な基準にもなっているWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の評価項目に則り、アクセシビリティの評価をおこないます。

  • 診断ツールだけではなく、実際にスクリーンリーダーや画面拡大等の支援技術を使った検証もおこない、基準に基づいた評価と改善をおこないます。

リードユーザーによる定性的な評価

  • 障害当事者の方や高齢者の方に実際に操作してみてもらい、課題点、改善点の抽出をおこないます。

  • ツールや一般的な基準だけでは判別できない実際の当事者の声を取り入れることで、より実態に即した、実用的なものにすることができます。

デザインスタジオCULUMUのアクセシビリティへの取り組み方を示したスライド

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