現状の建築業界プロセス

エピソード1

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    :多様なユーザーとの共創プロセスを実現するインクルーシブな公共空間・商業施設事例集

    現状の建築業界プロセス

    【連載第1回】多様なユーザーとの共創プロセスを実現するインクルーシブな公共空間・商業施設事例集


    インクルーシブとは

    多様な人に優しい
インクルーシブデザインとは?
    インクルーシブデザインとは、ユーザーを中心としたデザインです。能力、言語、文化、性別、年齢、その他の人間の差異を含む人間の多様性をデザインプロセスの一部として考慮します。インクルーシブデザインはイノベーションを生み、新しい市場を開拓し、顧客や市民とより豊かな関わりを生み出します。
    CULUMUでは、高齢者や障害者、外国人やマタニティなどのリードユーザーとの共創型のデザインにより人に優しいデジタルと事業機会を創出します。
    多様なユーザーとともにつくる包括的な建築空間こそが、新たな価値を生み出します。

    建築空間と法改正

    2006年のバリアフリー新法施行、障害者差別解消法(2013年)や建築物移動等円滑化誘導基準の改正(2022年)を経て、日本の建築空間設計はアクセシビリティと包括性を重視する方向へ進化してきました。さらに、2023年の障害者差別解消法改正により、2024年からは、すべての事業者に対して合理的配慮の提供が義務化されました。この改正により、事業者がさまざまなサービスの提供を行う空間そのものにおいても、より包括的な配慮を行うための設計方針が必要になることが予想されます。
    これらの法改正による社会を取り巻く環境の変化に伴い、建築空間は単なる物理的構造物から、より社会の多様性と包括性を反映する文化的空間への変化が求められています。

    2006年から2024年までのバリアフリー・合理的配慮に関する法改正の流れ

    従来の施設設計とインクルーシブな施設設計プロセスの違い

    ユニバーサルデザインと従来の建築設計

    従来の建築設計方式では、ユニバーサルデザインの要素がデザイナーや建築家主導で部分的に取り入れられ、ユーザーの積極的な参加や多様なニーズへの対応が限定的でした。現代のユニバーサルデザインは、形のあるものだけでなく、幸福感や豊かな暮らしをもたらす環境を含むように進化しています。これにより、設計過程でユーザーの声をより取り入れ、多様性と包括性を促進することが求められています。

    ユーザーが設計に関わるタイミングが限定的な従来の建築設計プロセス

    インクルーシブな建築設計という考え方

    インクルーシブデザインは、多様なユーザーのニーズに対応し、全ての人が使いやすい環境を作る建築設計のアプローチです。このデザインは、デザイナーだけでなく、通常設計から排除されていたユーザーも含めた共創によって行われます。物理的、心理的なアクセシビリティの向上に注目し、誰も取り残されないイノベーションを生み出すことを目指します。これにより、建築設計では多様な視点が反映され、社会全体の多様性と包括性を反映した設計の実現が可能となります。

    設計段階からユーザーと共創するインクルーシブな設計プロセス

    従来の施設設計とインクルーシブな施設設計プロセスの違い

    設計のデザインプロセスにリードユーザーを巻き込み共創する
    従来の公共施設は、建築設計事務所によって計画され、建設されることがほとんどでした。しかし、インクルーシブな公共施設では、利用者と協力して作り上げるという考え方に基づき、計画・設計の段階から積極的に利用者の意見交換を行い、それを設計に反映させます。さらに、施設完成後も利用者の声を重視し、継続的なヒアリングを通じて施設を改善していきます。

    従来の空間設計と、各段階で利用者の声を取り入れるインクルーシブな空間設計の比較

    すべての人にやさしい建築基準を満たすための法律

    2022年10月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行規則」の改正により、「劇場、観覧場、映画館、演芸場、集会場、または公会堂の客席」がバリアフリー法の対象施設として追加されました。これにより、これらの施設はよりアクセスしやすくなり、高齢者や障害者の移動や参加の円滑化が促進されることになりました。その後、障害者差別解消法の改正が令和3年に行われました。この改正法は、令和6年4月1日にされ、多様な人々への配慮が強調されています。事業者に対して合理的配慮の提供を義務付けるなど、社会全体でダイバーシティを尊重し、実現する方向性を示しています。これにより、より包括的で包容力のある社会の構築が進むことが期待されています。

    バリアフリー法の対象施設と合理的配慮の具体例を示す資料

    出典:
    バリアフリー法 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
    リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」

    CULUMU支援事例

    インクルーシブな学校建築を目指す 一級建築士と発達障害当事者との共創
    2025年の建設から逆算し、
児童ひとりひとりがすごしやすい小学校を設計しました。
    インクルーシブな教育目標とニーズを明確にし、発達障害の専門家と協力して設計要件を決定しました。効果的な教室と共用スペースを計画し、安全性、快適性、バリアフリーを重視したデザインを推進しました。綿密な予算計画とスケジュール管理を行い、施工チームと連携なども進めました。教育者、保護者、児童の意見を反映させながら、環境に配慮した持続可能な設計を実現したプロジェクトです。

    デザインプロセス
    定量リサーチ / NPOによる勉強会を実施した後、建築士のメンバーと共にインクルーシブな学校づくりの検討活動を行いました。

    学校建築支援のデザインプロセス。定量リサーチ、基本設計、当事者との共創、詳細設計へ進む流れ
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