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Ep.8
CULUMUがよく聞かれること
「CULUMUって、結局なにをしている会社ですか?」
一番よく聞かれる質問です。
デザイン会社ですか?
コンサルですか?
リサーチ会社ですか?
NPOですか?
どれも、少し違います。
私たちCULUMUは、社会価値と事業価値を共創しながら、N=1からビジネスを生み出すデザインスタジオです。
多くの新規事業は、市場データや平均的なユーザー像から発想されます。
しかし、社会課題が関わる領域では、それだけでは本質的な価値に辿り着きません。
CULUMUは、まず一人の具体的な体験(N=1)から課題を深く理解します。
そこから課題の背景にある社会構造を整理し、企業のアセットと接続することで、新しい事業機会を設計します。
当事者の体験から課題を発見する
社会構造として整理する
企業の強みと接続する
事業として実装する
この一連のプロセスを、リサーチ、デザイン、プロトタイピング、実装まで一気通貫で支援しています。
私たちは、単にサービスを設計するのではなく、
社会課題を起点に新しい事業を生み出すプロセスそのものをデザインしています。
「インクルーシブデザインって、福祉の話ですか?」
いいえ。
福祉だけの話ではありません。
インクルーシブデザインは1990年代に英国のケンブリッジ大学などで研究・実践が進められたデザインアプローチで、多様なユーザー、とくに従来の設計から排除されやすかった人々をプロセスに参加させながら、製品やサービスを設計する方法です。
この考え方の背景には、障害を「個人の問題」とするのではなく、
環境との相互作用の中で生まれるものとして捉える「社会モデル」があります。
例えば、車いすユーザーと設計した段差のない環境は、ベビーカーや旅行者にも使いやすい、ろう者と設計した情報伝達は、多言語環境でも役立つ、高齢者と設計したUIは、すべての人にとって分かりやすい
このように、極端なニーズから始めることで、より多くの人に価値のあるデザインが生まれるのが特徴です。CULUMUは、このインクルーシブデザインを日本の企業の事業開発やサービス設計に応用しています。
「社会課題って、儲かるんですか?」
この質問はよく聞かれます。
私たちは、社会課題を「儲かるかどうか」という単純な問いではなく、
企業の持続的な成長に関わる構造的なテーマだと考えています。
現在、多くの産業では市場が成熟し、
既存事業の延長だけでは成長が難しくなっています。
そのなかで企業には、次の二つを同時に進めることが求められています。
既存事業を強化する「知の深化」
新しい価値を探索する「知の探索」
これは経営学では「両利きの経営」と呼ばれます。
社会課題領域は、まだ解決されていないニーズが多く存在する領域です。
高齢化、都市構造、アクセシビリティ、多様な働き方など、これらはすべて、将来の市場でもあります。
つまり社会課題は、倫理的なテーマであると同時に、未開拓のビジネス領域でもあるのです。
CULUMUは、その接点を見つけることを支援しています。
「当事者と一緒にやるのって、大変じゃないですか?」
確かに、簡単ではありません。
当事者との共創には、
適切な言葉の使い方
情報アクセシビリティへの配慮
参加しやすい環境設計
ワークショップ設計
倫理的配慮
など、多くの要素が必要になります。
しかし、CULUMUはこの領域の専門家です。
私たちは、
当事者とのリサーチ設計
共創ワークショップ運営
アクセシビリティ配慮
プロジェクトマネジメント
などのノウハウを蓄積してきました。
当事者参加型のプロジェクトを安全で、建設的で、価値あるプロセスにすること。
それ自体が、CULUMUの専門性のひとつです。
「なぜそこまで“当事者”にこだわるのですか?」
社会課題は、外から観察するだけでは理解できません。
制度、文化、環境、習慣。さまざまな要因が複雑に重なり合っているからです。
当事者の体験には、その複雑な構造が具体的な形で現れています。
例えば、
どこで困るのか
何が心理的なハードルになるのか
なぜ既存の解決策が使われないのか
こうした問いに対するヒントは、
実際にその環境の中で生活している人の経験の中にあります。
また、当事者と共にプロジェクトを進めることで、
企業側の前提や思い込みが更新されることも少なくありません。
これは単なるユーザー調査ではなく、社会との関係性を再設計するプロセスでもあります。
CULUMUが当事者との共創を重視しているのは、そのプロセスが、新しい価値や事業の可能性を開くからです。
「CULUMUのゴールは何ですか?」
CULUMUのゴールは、
デザインという行為が、社会価値と自然につながる社会をつくることです。
日本ではこれまで、デザインは「見た目を整えるもの」や「最後に加える工程」として扱われることが少なくありませんでした。
しかし本来デザインとは、人の体験を理解し、社会の構造を捉え、新しい価値を形にする行為です。
私たちは、そのデザインの力をもっと社会課題の領域に接続していきたいと考えています。
社会には、まだ多くの課題があります。
高齢化
多様な働き方
アクセシビリティ
都市や移動のあり方
教育や福祉の構造
こうしたテーマに対して、企業・当事者・デザイナーが共に考え、社会価値と事業価値を同時に生み出すプロジェクトを増やしていく。
それが、CULUMUの目指している未来です。
もうひとつ大切にしているのは、社会に流れるお金のあり方です。
社会課題の領域では、良い取り組みがあっても資金が続かないことがあります。
一方で、企業のビジネスの中にはまだ十分に社会価値が接続されていない領域もあります。
私たちは、社会価値と事業価値をつなぐことで、より良いお金の流れを社会の中につくりたいと考えています。
それは、寄付だけでも、ビジネスだけでもない。両方が循環する仕組みです。
そして何より、日本の中でもっと熱量のあるものづくりを増やしていきたい。
社会に意味がある。
誰かの生活を良くする。
未来の当たり前を変える。
そうした意義のあるプロジェクトが、
企業の中でも、社会の中でも、
もっと当たり前に生まれるようになること。
そのとき、CULUMUというスタジオがなくても
同じような共創が社会の中で自然に生まれている。
それが、私たちの目指しているゴールです。
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