About
Ep.7
創業ストーリー
背景:社会課題の現場に「資金」と「構造」が届かない
CULUMUの源流にあるのは、寄付決済プラットフォーム Syncable の運営を通じて見えてきた現実です。社会課題の最前線には、想いも実践もある。けれど、資金・人材・デジタル基盤が足りない。
STYZはこの課題に向き合うため、2016年に設立され、2016年12月にSyncableをリリースしました。その後、非営利団体との関係性が広がるにつれ、「支援の方法は資金だけでは足りない」という確信が強まっていきます。

きっかけ:つながりの先にあったのは「体験の壁」だった
NPO/当事者の現場に近づくほど、課題は“制度”や“正しさ”だけでなく、様々な課題が見えてきました。
使えるはずのサービスが、使えない
行けるはずの場所に、行けない
伝わるはずの情報が、伝わらない
つまり「困りごと」は個人の属性ではなく、環境(制度・場・プロダクト・コミュニケーション)の設計が生む——この視点が、STYZの中で次の問いを立ち上げます。
“社会課題×当事者×企業”が、同じテーブルに立てる構造をつくれないか?
転換:寄付プラットフォームから、共創のデザインスタジオへ
そこで生まれたのが CULUMU です。STYZは 2022年にインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU」を立ち上げ、非営利領域で培ったリレーションや知見を、企業の事業開発・組織づくりへ接続する挑戦を開始しました。
ポイントは「支援」ではなく「共創」へ軸足を移したこと。
単発のプロジェクトではなく、学びと実践が循環し続ける状態——つまり、共創が“続いてしまう構造”を目指したことです。
現在:CULUMUが提供しているのは「デザイン」だけではない
CULUMUは、成果物としてのデザイン(画面や体験)だけでなく、企業と当事者が共に考え、意思決定できる“場”を設計します。
当事者・NPO・研究機関と連携し、社会課題の解像度を上げる
企業の中に「問い・判断・検証」が回る構造をつくる
事業開発とデザインを切り離さず、一気通貫で社会実装へ進める
(この思想は、Syncableが目指してきた「社会にオルタナティブなお金の流れをつくる」というアプローチの延長線上にあります。)
CULUMUの各サービスは、後付けの商品ではありません。創業の思想から、必然的に生まれました。
1.CULUMUリサーチ
— 声にならない声を届ける—
当事者の声は、強い。
しかし、声だけでは企業の意思決定にはつながらない。
そこで生まれたのが CULUMUリサーチ です。
多様な当事者パートナーとのネットワーク
N=1の深掘りインタビュー
社会構造への整理
企業アセットとの接続
感情的なストーリーを、事業仮説へと翻訳する。
それが、CULUMUリサーチの役割です。
Good Design Awardを受賞したのも、この「社会にアクセスできる構造」が評価された結果です。

2. CULUMUアクセシビリティ
— バリアを可視化し、設計に落とす —
「気づかない壁」を可視化する。
プロダクト、空間、Web、組織運営。
アクセシビリティ診断
当事者視点の体験検証
改善提案・伴走支援
単なるチェックリストではありません。
当事者とともに検証することで、
“正しさ”ではなく“実装可能性”を高めます。

3. インクルーシブデザインワークショップキット
— 共創を再現可能にする —
インクルーシブデザインは、特別な専門家だけのものではありません。
組織内で再現可能であることが重要です。
そこで開発したのが、
インクルーシブデザインワークショップキット。
社会課題理解のカード
当事者視点の問い
構造化フレーム
実践ワークシート
企業の中に、“問いが立つ文化”をつくるためのツールです。

これから:社会課題を“手触り”に変える共創の場へ
CULUMUが目指す未来は、デザイン会社でも、研究機関でも、単なるコミュニティでもありません。
社会課題を「誰かの正義」ではなく、「自分ごととして扱える手触り」に変えていくための、共創の場へ。
当事者の声(N=1)から始め、隣接するニーズへ、そして社会へ。
その循環が回り続けるほど、「当たり前」が更新されていく。
CULUMUは、その循環を起こす“場”をつくり続けます。
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