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Ep.2

インクルーシブデザインとは

はじまりは、ひとりの声から

インクルーシブデザインは、「できるだけ多くの人に合わせる設計」ではありません。

むしろその逆です。

これまで見過ごされがちだった、ひとりの困難や違和感に向き合うことから始まります。

例えば――
片手がふさがっている人。
文字が読みづらい人。
長時間立っていられない人。

その声に耳を傾けるとき、
私たちは社会の“当たり前”に潜むバリアに気づきます。

インクルーシブデザインは、
そのバリアを減らし、「当たり前」を更新していく取り組みです。

当事者発想から始まるイノベーション

従来の開発は、
“平均的なユーザー”を想定して設計されてきました。

しかし平均という概念は、
多様な個性を見えなくしてしまうことがあります。

インクルーシブデザインでは、
シニアや障害のある方など、
極端なユーザーから設計を始めます。

N=1の深い理解から生まれた価値は、
やがて類似ニーズを持つ人へ広がり、
最終的には多様な生活者へと拡張していきます。

ひとりの課題に向き合うことが、
多くの人にとっての価値へとつながる。

それが、当事者発想から始まるイノベーションモデルです。

社会の見えにくい声から新しい価値が生まれる流れを示した図。見過ごされがちなひとりの困難や違和感に深く向き合うことで、新たな社会課題を発見し、生活に関わる新しい価値創出につなげるインクルーシブデザインの考え方を示す

バリアを減らすことで、市場は広がる

インクルーシブデザインは、
理想論ではなく、経済合理性を持ったアプローチです。

社会的価値を重視する企業に対し、
多くの生活者が共感し、選択する時代になっています。

社会課題に向き合う姿勢は、
顧客ロイヤリティの向上やブランド価値の強化につながります。

また、働く意味を重視する人材が増える中で、
社会的意義を持つ企業であることは、
組織のエンゲージメント向上にも直結します。

経済価値と社会価値は、対立するものではありません。
両立することで、イノベーションは加速します。

平均的なユーザーではなく、端なユーザーや極端なユーザーに向き合うことで、新たな価値が生まれ、市場が広がることを示した図

CULUMUのインクルーシブデザイン

私たちは、設計段階から当事者と共創します。

  • 当事者・専門家リサーチ

  • フィールドワーク

  • 共創ワークショップ

  • プロトタイピングと検証

表層的な意見収集ではなく、体験や感情、背景の文脈まで理解する。

そこから得た気づきを、具体的な事業やサービスへと実装していきます。

インクルーシブデザインは、 “配慮”ではなく“価値創造”の方法論です。

従来の市場調査アプローチと、N=1からの事業開発アプローチを比較した図。左は市場データ起点のトップダウン型、右は個人の課題体験起点のボトムアップ型で、得られる洞察や発想の違いを示している

目指す未来

従来の市場調査アプローチと、N=1からの事業開発アプローチを比較した図。左は市場データ起点のトップダウン型、右は個人の課題体験起点のボトムアップ型で、得られる洞察や発想の違いを示している

私たちが目指すのは、
誰かを特別扱いしなくてもよい社会です。

特定の人のための設計が、
結果として多くの人にとっても使いやすい世界。

バリアを減らすことは、
可能性を広げること。

ひとりの声から始まる設計が、
社会の未来を少しずつ変えていきます。

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