今、求められる合理的配慮とは?多様な人と接客・店舗を共創するインクルーシブデザインワークショップ

自治体

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本ワークショップは多様な人と接客・店舗の共創に携わる、様々なバックグラウンドをお持ちの、総勢8名の方と実施しました。
今回のワークショップでは「エスノグラフィー手法を活用して『接客・店舗設計』をテーマとしたインクルーシブデザインに触れること」を目的として開催しました。
また、実際のフィールドワークはハラカドや周辺の商業施設を目的地として実施しました。リードユーザーとともに、会場から目的地までの向かい方や施設内での過ごし方、接客の様子などの行動観察を行いました。

キッチンカーでの接客や買い物の様子を観察する様子

多様な人々が行き交う原宿で多くの気づきが得られました。
ワークショップ全体の詳細をご紹介します。

1Dayで合理的配慮の要点、エスノグラフィー手法に触れる

1日を通して、このようなプログラムを実施しました。昼食をとる部分もフィールドワークの一環として行いました。

ワークショップにおける1日のカリキュラム図
  • 自己紹介、アイスブレイク

  • 合理的配慮とは

  • エスノグラフィーの活用の仕方

  • フィールドワーク(チームで昼食をとる)

  • 気づき&仮説の整理

  • 企画・プレゼン

そして今回は2名のリードユーザー(当事者)の方々にお越しいただきました。
義手で生活されている河辺さん、ロービジョンの中村さんとともに、フィールドワークを行いました。
また、義手を装着して生活されている河辺さんは移動手段として車椅子を日常的に使用されています。メガネに伊達メガネがあるように、車椅子にも伊達車椅子があってもいいという考えを持たれています。
そこで今回は車椅子で移動される河辺さんを観察しながら、参加者も交代して車椅子を体験する時間を設けました。

参加者に向けて説明を行う室内ワークショップの様子

合理的配慮とは

2024年4月から義務化された合理的配慮。合理的配慮とは何を指しているのか、どこまでの範疇の対応なのかについての講義を行いました。
この後のフィールドワークで実践的に視点を持つための「社会の中にあるさまざまなバリア」についても認識を合わせていきました。

社会の中にある4つのバリアを説明するスライド資料

「新しい店舗体験の創造」をテーマに実際にフィールドワークに出かける

そして今回はただ外出するのではなく「新しい店舗体験の創造」という視点を持ちながら、チームごとにそれぞれの目的地へと向かいました。
河辺さんのチームは原宿にある新しい商業施設「ハラカド」へ向かい、中村さんチームは街中にあるキッチンカーやコンビニなどでの買い物の様子を観察しました。

実際のフィールドワーク風景

車椅子ユーザーとともに街中の段差や道を移動する様子

実際に接客を受ける様子も観察しながら、店員さんやディスプレイを含めて施設全体を観察しました。

商業施設の店舗で接客を受ける様子を観察する様子
商業施設の飲食スペースを車椅子で移動する様子

今回は実際に車椅子に乗る体験もフィールドワークの中で行いました。観察するだけでは気づけなかったことに視点が向き、発見のある体験となりました。

参加者が実際に車椅子に乗って街中を移動する体験の様子
店舗で商品の陳列や買い物の様子を観察する様子
キッチンカーでの接客や買い物の様子を観察する様子

気づきと仮説の整理

リードユーザーの方だけでなく、その周辺の環境で何が起きていたかを整理する

フィールドワークから帰ってきたあとは、リードユーザーの方も含めて観察した事実や気づきを洗い出しました。
今回は接客や店舗に関するテーマで行動観察をしたこともあり、リードユーザーの方だけでなく、その周辺の環境で起こっていたことも含めて気づきや仮説を整理しました。

フィールドワークでの気づきをチームごとに整理する様子

そして、観察やインタビューで得られた情報をもとにアイデア出しを行いました。
共感や問いを言語化しながら、インクルーシブなアイデアを出していきました。

ホワイトボードに付箋を貼りアイデアを出し合う様子
アイデアの議論を深める参加者

プレゼン

最後に、チームごとに実際のアイデアをプレゼンしました。
アイデアを実際にイラストに起こしながら具現化したものが共有されました。

アイデアをホワイトボードで発表する参加者
付箋で整理されたアイデアをチームごとにプレゼンする様子
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