当事者の視点を、開発の定例会議に。CULUMUのインクルーシブデザインワークショップが「HCD-Net AWARD 2025」グッドプラクティスに認定されました
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CULUMUの「CULUMUインクルーシブデザインワークショップ」が、特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)が主催する「HCD-Net AWARD 2025」で、グッドプラクティスに認定されました(応募ジャンル:新メソッド・コンセプト)。

「HCD-Net AWARD」とは
「HCD-Net AWARD」は、人間中心設計(HCD)の実践事例を広く共有することを目的に、HCD-Netが実施している表彰制度です。
「HCD-Net AWARD 2025」では、サービス・プロダクト、新メソッド・コンセプト、教育・育成の各ジャンルから、計5件がグッドプラクティスに認定されました。
HCD-Net AWARD グッドプラクティス認定ギャラリー
N=1の深掘りから、短期間でプロトタイプまで
「CULUMUインクルーシブデザインワークショップ」は、障害当事者、高齢者、外国人など多様な当事者の視点を起点に、新規事業やサービスの構想を検討する実践型プログラムです。
理解促進や啓発にとどまらず、N=1の深掘りからインサイトを引き出し、短期間でプロトタイプまで具体化するところに特徴があります。
実在する人の取材から生まれた「インクルーシブペルソナカード」
ワークショップの中核となるツールが「インクルーシブペルソナカード」です。
架空の人物像ではなく、実在する方々への取材内容をもとに作成しています。表面には日常の行動や工夫を、裏面には社会的背景を配置しました。
属性を書くだけにとどめず、「視覚を使わずにスマートフォンを高速で操作する」といった具体的な行動特性を示すことで、固定的なイメージを崩し、対話のきっかけをつくるように設計しています。

このメソッドは、STYZが運営するオンライン寄付プラットフォーム「Syncable(シンカブル)」を通じて、全国6,000を超えるNPO等と日常的に接点を持つ事業基盤をもとに開発しました。
専門知識を持つ担当者がいない組織でも、開発の定例会議のレベルで当事者視点を用いた検討ができるよう、再現性を持たせています。
「CULUMUインクルーシブデザインワークショップ」(HCD-Net掲載PDF)
「手法が分からない」という声から始まった
CULUMUがこのメソッドの開発に着手したのは2022年です。
当時、クライアントからは「インクルーシブデザインの重要性は理解できるが、手法が分からない」「当事者と接点がない」といった声が寄せられていました。
そこで、知識を教える研修ではなく、参加者自身が異なる視点を体験できるプログラムとして設計しました。
その後、改正障害者差別解消法の施行(2024年4月)や、経済産業省九州経済産業局による「経営戦略としてのインクルーシブデザイン」の提唱(2025年)など、企業が多様な利用者への対応を経営課題として捉える動きが広がっています。
45名分から200名分超へ。広がる活用
ペルソナカードは参加者からの要望を受けて、当初の45名分から200名分超(2026年9月時点)へと拡張し、机上のワークショップに加えてフィールドワークにも手法を広げました。
近年は子どもの多様性を対象としたペルソナカードを追加し、DE&Iやインクルーシブ教育の研修、小学校の建設プロジェクトなどでの活用も始まっています。
ワークショップから生まれたアイデアは、Webサイトの改修、公共施設のサイン計画、新サービスのUI設計などの具体的な施策につながっています。
プログラムの導入実績は累計約1,800名(2026年9月時点)にのぼり、7社・計104名を対象に実施した抽出調査では、参加者の98%が「満足」以上と回答しました。
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